2014年1月4日土曜日

小児胃腸炎関連痙攣の臨床的特徴; 発熱と血清ナトリウム値の影響

J Child Neurol. 2011; 26(11): 1397-400

Abstract

 胃腸炎関連痙攣は近年注目度が増してきている. ほとんどの症例は短時間で経過し, 非常に少ない痙攣反復のエピソードがあり, てんかんへは移行しない良性の経過をたどる. これまで出版された報告では通常発熱と無熱患者は区別されておらず, 多くの著者は無熱性痙攣のみを対象としていた. 本研究では軽症胃腸炎のエピソード中に痙攣を発症した児における発熱の影響について評価を行い, 発熱の存在が痙攣の特徴や期間に影響を与えない事がわかった. しかし, 年齢に関係なく, 低ナトリウム血症のある児ではナトリウム値正常の児と比較して痙攣が長かったため, 軽度の低ナトリウム血症はいくつかの痙攣の特徴, 特に痙攣持続時間に影響を与えていた.

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