Pediatr Int 2012;
54: 520-3
Background:
近年の報告では熱性痙攣(FS)の患児のてんかん発症の危険因子および予測因子について考察している. この研究ではこれまで報告で反復するFSの予測因子として以前に特定されている2つの予測因子について扱っている: それは最高体温および初発のFS発症までの発熱期間である.
Methods:
生後6か月から6歳までの初発の単純型FSの患児がこの研究の対象である. 児の疾患, 痙攣の家族歴, およびその他の曝露情報についての質問を面接にて行った. 特に, 痙攣末梢前の有熱期間について尋ねた. 最初の面接後, 更なる痙攣が起こっていないかどうかということや痙攣が行ったときの環境について他づけるための3-4か月毎に読んだ. 3年以上の経過観察をすべての児に行った. 統計学的分析はχ2検定, フィッシャーの直接確率検定, Mann-Whitney U検定およびロジスティック回帰分析を用いて行った.
Results:
92人中5人 (5.4%)で誘因のない痙攣が見られ, てんかん群の一部であると考えられた. 5人中4人で, FS前の有熱期間は非てんかん群の分布の外の±2.5SD以上であった. 初回のFS前の有熱期間が著明に短かったり, あるいは長かったりすることは, 誘因のない痙攣のリスクを増大させることと関連がある.
Conclusions:
発熱に気付いてからの期間は後のてんかん発症の危険性について有用な情報が的供されることが明らかとなった.