J Pediatr 2013;
162: 1153-9
Objective
小児における非ステロイド性抗炎症薬(NSA)D)関連急性腎障害(AKI)の特徴を明らかにすることが目的.
Study design
我々は1999年1月から2010年6月までで国際疾病分類, 第9版の診断コード 584.5もしくは584.9を用いて, AKIと診断された小児について後ろ向きにカルテを再調査した. 診療記録によりAKIの診断を確認およびNSAIDの投与量について再評価を行った. AKIと分類するために小児RIFLE基準を用いた. AKIを説明する診断があったり, AKI発症の要因となるような臨床状態の併発がある患者はNSAID関連AKIには分類しなかった.
Results
国際疾病分類
第9版のスクリーニングを通じて患者を特定した(N = 1015). 臨床的, 臨床検査および放射線検査により21例が急性尿細管壊死, 6例がNSAID関連急性間質性腎炎,であると考えられ, AKI全体の約2.7%(27/1015)であり, 多因子性AKIの患者を除外すると6.6%であった. NSAID関連AKIの年齢の中央値は14.7歳 (0.5-17.7歳)で4人(15%)は5歳未満であった. NSAIDの投与量のデータが得られた20人中15人(75%)で投与量は膵少量の上限以下であった. 5歳未満の患者でより透析 (100% vs 0%, P < .001), 集中治療室入院(75% vs 9%, P = .013)および長期の入院(中央値10日 vs 7日, P = .037)が必要であった.
Conclusions
NSAID関連AKIはこの小児人口におけるAKIの2.7%を占めていた. AKIは典型的に適量のNSAID投与後に起こっていた. 若年のNSAID関連AKIでは重症となる頻度が高いかも知れない.
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