2014年1月20日月曜日

可逆性後頭葉白質脳症症候群: 小児救命救急集団における頻度と関連因子

Pediatr Neurol 2013; 49: 335-9

ABSTRACT
BACKGROUND:
 小児集中治療室に入院した小児や若年成人において, 可逆性後頭葉白質脳症は頻繁に起こる事があり, 認識不足であるかもしれない.

MOTHODS:
 可逆性後頭葉白質脳症と診断された21歳未満の患者について, 30か月にわたる後方視的コホート研究で再評価した.

RESULTS:
 2588人が小児集中治療室に入院し, 226人が神経学的コンサルトされ, 10人が可逆性後頭葉白質脳症と診断された(頻度は小児集中治療室入院259人中1, 0.4%). 可逆性後頭葉白質脳症患者の大部分(9/10)は全身性強直性痙攣や間代性痙攣で発症した. 高血圧や細胞毒性のある薬剤使用以外で, これまで報告されていない危険因子である貧血が可逆性後頭葉白質脳症患者全員(100%)で認められた. 得られた1年間の経過観察で10人中8人は可逆性後頭葉白質脳症の後遺症はなく, 神経画像検査で白質の信号異常は著明に改善していた.

COUCLUSION:
 我々の症例コホート研究では1年間経過観察された小児と若年成人における可逆性後頭葉白質脳症の頻度を推定し, これまで報告されていない危険因子の可能性のあるものとして貧血を見いだした.

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