J Pediatr 2013;
163: 706-10
Objective
インドメタシン予防投与において生後6時間以降に投与するのと比較して生後6時間以前に投与すると脳室内出血(IVH)の頻度が低下するという仮定, また極低出生体重児(出生児体重<1250g)において早期予防投与の効果は在胎期間や性別に依存しているという仮定について調べることが目的である.
Study design
2003年から2010年までに我々の新生児集中治療室に入院しインドメタシン予防投与を受けた極低出生体重児を後方視的に分析した. インドメタシン予防投与した時間が不明, 生後12時間以前の死亡, 先天奇形, 利用できない頭部超音波報告を除外基準とした. すべてのgradeのIVHと重症IVH(grade 3-4)の頻度を比較するためにインドメタシン予防投与を行った時期(生後6時間以前と6時間以降)で2群に分けた. 二次分析としてGAと性別ごとIVHの頻度においてインドメタシン予防投与開始の時期の効果について調べた.
Results
868人の乳児(男児431人, 女児437人)が分析の基準を満たした. インドメタシンは生後6時間以内に投与されたのが730人, 6時間以降に投与されたのが168人いた. 両群は出生前ステロイド曝露, GA, 院外出生頻度, 気胸に関して異なっていた. 多変量解析後, すべてのgradeと重症のIVHは両群で違いはなかった. しかし, 女児のみでは生後6時間以内の投与で, 特に在胎期間が短い時に重症IVHの頻度が低下していた(P<.05).
Conclusion
生後6時間以前の予防的インドメタシン投与はIVHの頻度低下とは関連性がなかった.
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