Brain Dev 2013:
35(7): 636-40
Abstract
Purpose:
軽症胃腸炎に関連した痙攣の報告が増加してきている. 我々は, 軽症胃腸炎と関連した熱性痙攣および無熱性痙攣の臨床的特徴を分析し, 2群における発熱の影響を調べようとした.
Methods:
我々は軽症胃腸炎のエピソード中に痙攣を呈した59人の患者の診療記録を再検討した. 患者を無熱群(n=27)および有熱群(n=32)に分類した. 我々は発症年齢, 性別, 痙攣の症候学, 頻度, 期間, 家族歴および痙攣の既往歴について2群間で比較した.
Results:
平均年齢, 家族歴, 痙攣の症候学および痙攣の頻度は両群で有意差はなかった. しかし, 無熱群は有熱群と比べると1日2回以上の痙攣を経験した頻度が高かった(63% 対 38%, p=0.051). 有熱群では無熱群と比較して5分以上の持続した痙攣を経験した頻度が高い傾向にあった(34% 対 11%, p=0.063). 痙攣の既往は有熱群で32人中5人(15.8%)でみられ, 無熱群では1人もいなかった(p=0.056).
Conclusions:
発熱の存在は軽症胃腸炎に関連した痙攣の臨床的特徴に影響を与えているかもしれない.軽症胃腸炎に関連した無熱性痙攣は熱に関連した痙攣とは異なる状態であるとみなされるかもしれず, 更に大規模なサンプルでの研究において明らかにする必要があると思われる.
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