Am Fam Physician
2011; 83(9): 1067-1073
クループはアメリカにおいて呼吸困難により救急外来を受診する小児の15%までを占める一般的な疾患である.
クループの症状としては通常, 軽度の発熱や鼻風邪といった呼吸器症状様で始まり, その後犬吠様咳嗽やさまざまな程度の呼吸困難をきたす. ほとんどの児では, 2日以内に咳は軽快し速やかに弱まる. クループの原因の多くはウイルスで, パラインフルエンザウイルス(1型から3型)が最も一般的である.
しかし, 医師は細菌性気管炎, 喉頭蓋炎, 異物誤嚥, 咽頭周囲膿瘍, 咽後膿瘍および血管浮腫といった他の診断も考慮すべきである.
加湿療法が有益性は証明されていない. デキサメタゾン単回投与(0.15-0.60mg/kgを通常経口投与)が軽症例も含めたクループ患者全員に対して推奨されている. エピネフリン吸入は中等度以上のクループ患者で認められている治療である.
クループのエピソードのほとんどは軽症で, 入院が必要となるクループ患者は1-8%で, 入院患者のうちで挿管が必要となる患者は3%未満である.
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