小児風疹脳炎: 診断, 管理および転帰

Childhood Rubella Encephalitis: Diagnosis, Management, and Outcome

J Child Neurol 2014; 29: 49-53

Abstract

　我々は小児風疹脳炎の臨床生化学的特徴および放射線学的特徴を報告し, 予後的影響について評価した. 我々はTunisia Sfaxにおける大学病院の集中治療室で後方視的研究を行った. 21人の小児(年齢幅. 1-15歳)が含まれた. 平均年齢は9歳(上下位四分位数, 7-11歳). 入院時に全身性の斑状丘疹性紅斑は17例(81%)で認められた. 平均のGlasgow Coma Scale scoreは7 (上下位四分位数, 7-8)であった. 20人(95.2%)の患者で少なくとも1回のけいれん発作を経験した. 患者16人(76.2%)では痙攣重積を発症した. 我々の患者全員で, 血清および髄液での抗風疹免疫グロブリン(M)検出のためのELISAの結果が陽性であった. 脳MRIは入院時に患者3人(14.3%)で行われ, 8人では平均4日(上下位四分位数, 2-6日)以内に行われた. 検査では6例で正常であった. 2例(9.5%)の死亡が記録されていた. 生存者は集中治療室退室から6か月後には神経学的後遺症は残っていなかった.