2014年4月16日水曜日

Spasms以外の全身性発作に対するACTH療法

ACTH therapy for generalized seizures other than spasms.
Seizure 2006; 15(7): 469-75

Abstract
PURPOSE:
 我々はspasms以外の難治性全身性発作の治療におけるACTH使用経験についてレビューした.

METHODS:
 spasms以外の難治性全身性発作に対してのACTHの効果と副作用を1991年から2003年までで治療を行った患者15人で後方視的に調べた. ACTH治療時の患者の平均年齢は42か月であった. 目標となった発作の型は6人が短い強直発作, 6人が非定型欠神発作, 2人が無緊張発作, 1人がミオクロニー発作であった. ACTHの投与量はほとんどの患者で0.01-0015mg/kgであった. ACTHの効果はACTH療法の終了時および終了後3か月と1年で判定した.

RESULTS:
 発作がない状態は15人中13人で得られた. しかし, そのうち6人はACTH治療後3か月以内に発作が再発した. ACTHは非定型欠神発作で最も効果的であった. 統計学的分析ではACTHの注射回数と全投与量は短い強直発作の患者よりも非定型欠神発作患者の方が小さいことが示された. 副作用はしばしば発生したが重篤なものは1人以外では認めなかった.

CONCLUSION:
 ACTH治療はspasms以外の難治性全身性発作の患者に効果的であった. しかし, その効果はしばしば一過性であった. ACTHspasms以外の全身性発作において有効となり得るがその制限は考慮すべきである.

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