2013年6月2日日曜日

熱性痙攣: 危険性, 評価および予後

Am Fam Physician 2012; 85(2): 149-53

 熱性痙攣は5歳までで一般的に起こり, 痙攣のリクスを増大さえせる多くの危険因子が特定されている. 初期評価として複雑型熱性痙攣の特徴の有無を確認し, 熱源を特定すべきである. ルーティンの血液検査, 神経画像検査および脳波検査は推奨されず, 合併症のない熱性痙攣患者では腰椎穿刺も推奨されない. 熱性痙攣重積を起こす通常ではない症例においては, ロラゼパム静注もしくは頬粘膜へのミダゾラム投与が最初に選択される薬剤である. 初回の熱性痙攣後, 医師は長期の影響や神経学的後遺症やてんかん, 死に至るといったことの危険性が低いことを親に説明すべきである. しかし, 初回熱性痙攣後, 2年間で15-70%に再発が起こる. 生後18か月の患者, 低い発熱での熱性痙攣, 痙攣発症前の発熱期間が短い場合, 熱性痙攣の家族歴がある場合には危険性が増加する. 熱性痙攣再発を予防する目的での持続的もしくは間欠的な抗痙攣薬や解熱薬の投与は推奨されない

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