2013年9月5日木曜日

小児の頸部異所性胸腺の臨床的管理

J Pediatr Surg. 2011; 46(8): e33-6

Abstract
Objective:
 頸部異所性胸腺(CET)は乳児の頸部腫瘤としては極めて稀な原因である. この研究では臨床症候, 管理方針, およびCETの病理的診断について分析することが目的である.

Methods:
 1995年から2010年までで上海第九人民医院の口腔顎顔面外科で治療された頭部および頸部病変の症例は25237例であった. 大多数の病変のうち, 頸部腫瘤として発症して病理学的診断でCETと診断されたのはわずか3例であった. これら稀な3例は興味深いので、臨床的管理と病理学的診断について報告する.

Result:
 3人が病理学的にCETと診断された. 彼らの年齢は生後4か月から4歳であった. 臨床的に3人全員が痛みのない頸部腫瘤で発症し, 外科的切除を受けていた. 病理学的診断はヘマトキシリン, エオジンおよび免疫組織化学的染色に基づいている.

Conclusion:

 痛みのない腫脹や頸部腫瘤がCETの主訴である. 放射線画像検査では腫瘤の程度や隣接する構造物との関係を判断するのに有用となりうる. 凍結切片を得るための手術が病理学的診断と管理において主要な方法である.

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