2014年1月15日水曜日

脳室内出血予防のためのインドメタシン予防法: 頻度と投与時期の関連性

J Pediatr 2013; 163: 706-10

Objective
 インドメタシン予防投与において生後6時間以降に投与するのと比較して生後6時間以前に投与すると脳室内出血(IVH)の頻度が低下するという仮定, また極低出生体重児(出生児体重<1250g)において早期予防投与の効果は在胎期間や性別に依存しているという仮定について調べることが目的である.

Study design
 2003年から2010年までに我々の新生児集中治療室に入院しインドメタシン予防投与を受けた極低出生体重児を後方視的に分析した. インドメタシン予防投与した時間が不明, 生後12時間以前の死亡, 先天奇形, 利用できない頭部超音波報告を除外基準とした. すべてのgradeIVHと重症IVH(grade 3-4)の頻度を比較するためにインドメタシン予防投与を行った時期(生後6時間以前と6時間以降)2群に分けた. 二次分析としてGAと性別ごとIVHの頻度においてインドメタシン予防投与開始の時期の効果について調べた.

Results
 868人の乳児(男児431, 女児437)が分析の基準を満たした. インドメタシンは生後6時間以内に投与されたのが730, 6時間以降に投与されたのが168人いた. 両群は出生前ステロイド曝露, GA, 院外出生頻度, 気胸に関して異なっていた. 多変量解析後, すべてのgradeと重症のIVHは両群で違いはなかった. しかし, 女児のみでは生後6時間以内の投与で, 特に在胎期間が短い時に重症IVHの頻度が低下していた(P<.05).

Conclusion
 生後6時間以前の予防的インドメタシン投与はIVHの頻度低下とは関連性がなかった.

2014年1月8日水曜日

急性期川崎病における最初の免疫グロブリン静注治療への抵抗性を示したあとの免疫グロブリン静注とプレドニゾロンの組み合わせの効果

J Pediatr 2013; 163: 521-6

Objectives
 免疫グロブリン静注(IVIG)不応者における, 冠動脈異常(CAA)を予防するための免疫グロブリン静注, プレドニゾロンもしくはその両者を用いた最も効果的な第一の救援療法を決定することが目的である.

Study design
 最初のIVIGに反応がみられなかった連続した川崎病患者359人の診療記録を後方視的に再検討した.

Results
 治療後1か月までのCAAIVIG(28.7%, P = .005)やプレドニゾロン群(30.5%, P = .01)よりもIVIG+プレドニゾロン群(15.9%)で少なかった. IVIG+プレドニゾロン群は第一の救援治療への不応(aOR 0.1, 95% CI 0.09-0.31), 1か月までのCAA(aOR 0.46, 95% CI 0.27-0.90), 1か月の時点でのCAA(aOR 0.40, 95% CI 0.18-0.91)の危険性が有意に低かった. プレドニゾロン群とIVIG+プレドニゾロン群ではリスクスコア, 第一の救援治療時まで罹病期間, プレドニゾロン単独治療および第一の救援治療不応がCAAの独立した危険因子であった. IVIG群において性別と第一の救援治療不応がCAAの独立した危険因子であった.

Conclusions
 IVIG不応者の治療における第一の救援治療としてはIVIG+プレドニゾロンはIVIGやプレドニゾロンよりも優れているかもしれない. 最初のIVIG不応後のIVIG+プレドニゾロンにおよる救援治療の効果を確立するため, 前方視的猛犬試験が必要である.

2014年1月5日日曜日

軽症胃腸炎関連良性痙攣患者における抗痙攣薬の有効性

Brain Dev 2004; 26: 164-7

Abstract
 この研究では軽症胃腸炎関連痙攣(CwG)患者の痙攣群発での抗痙攣薬の有効性を明らかにすることが目的である.
 我々は後方視的にCwG患者103人の110回の痙攣エピソードでの抗痙攣薬治療の詳細について調査した. 痙攣の経時的経過と抗痙攣薬の使用について, それぞれのエピソードで調べた. 薬剤投与後痙攣が頓挫した場合に薬剤は有効と判断した.
 第一選択薬としてジアゼパム(DZP)/ブロマゼパム(BZP)38%, フェノバルビタール(PB)40%, リドカイン(LD)100%で有効であった. 第二選択薬として, DZP/BZP42%, PB59%, LD100%で有効であった. 第三選択薬として, PB70%で有効であった. PBLDの初期投与量での有効性を比較した場合, 有効率はPBよりLDが有意に高かった (P=0.047).

 結論として, LDCwG患者の痙攣頓挫に有効である.