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2014年10月16日木曜日

小児全身性エリテマトーデスにおける神経精神症状の危険因子

Risk Factors for Neuropsychiatirc Manifestations in Children with Systemic Lupus Erythematosus: Case-Control Study
Pediatr Neurol 2014; 51: 403-9

Results:
・頻度の高い神経精神症状としては以下のものがあった:
 ・けいれん発作

 ・片頭痛
 ・うつ病
Systemic Erythematosus Lupus Disease Activity IndexおよびSystemic Lupua International Collaborating Clinics indexの平均値は神経精神症状のある患者でより高値であった.
・ループスアンチコアグラントは神経精神症状のある患者の51.5%で認められた(オッズ比 3.7, 95%信頼区間1.3-10.0)
・免疫抑制剤(eg, アザチオプリン, リツキシマブ, シクロホスファマイド)使用は18.5か月神経精神症状の発症を遅らせた.

2014年5月15日木曜日

小児てんかん重積におけるロラゼパム対ジアゼパム: 無作為臨床試験

日本ではロラゼパムは痙攣重積の頓挫に使用することはほとんどないと思われますが, ジアゼパムとミダゾラムのどちらを第一選択で用いるかは個人によって異なる印象があります. ガイドライン上はジアゼパムですが, 実際のところはどうなんでしょうか.


Lorazepam vs Diazepam for Pediatric Status Epilepticus: A Randomized Clinical Trial
JAMA 2014; 3111(16): 1652-60

Abstract
IMPORTANCE:
 ベンゾジアゼピンは小児てんかん重積における第一選択治療と考えられる. いくつかの研究によりロラゼパムはジアゼパムより効果的で安全であるかもしれないことが示唆されているが, ロラゼパムはこの適応では米国食品医薬品局に承認されていない.

Objective:
 小児てんかん重積治療においてロラゼパムはジアゼパムより効果的で安全であるという仮説を調べることが目的である.

Design, Setting, and Participants:
 この二重盲検無作為臨床試験は200831日から2012314日まで行われた. 11の米国大学小児救急外来のうち1つを受診した痙攣性てんかん重積を呈する生後3価が越から18歳未満の患者が対象であった. 患者は273人いた; 無作為にジアゼパム140, ロラゼパム133人となった.

Interventions:
 患者はジアゼパム0.2mg/kgもしくはロラゼパム0.1mg/kgを経静脈的に投与され, 必要となった場合5分で半分量が繰り返し投与された. てんかん重積が12分以上続いた場合, ホスフェニトインが投与された.

Main Outcomes and Measures:
 主要効果転帰は30分以内の再発なく10分までのてんかん重積の頓挫であった. 主要安全性転帰は呼吸補助の施行であった. 二次転帰としては痙攣再発率, 鎮静, てんかん重積頓挫まで, およびベースラインの成人状態へ戻るまでの時間が挙げられた. 転帰は研究薬剤投与後4時間で測定した.

Results
 30分以内に再発なく10分間でのてんかん重積の頓挫はジアゼパム群140人中101(72.1%), ロラゼパム群133人中97(72.9%)で起こり, 絶対的効果の差は0.8%であった(95%CI, -11.4%から9.8%). それぞれ群で患者26人が呼吸補助を必要とした(ジアゼパム投与の16%およびロラゼパム投与の17.6%; 絶対的リスク差 1.6%; 95%CI, -9.9%から6.8%). ロラゼパム患者はより鎮静される傾向があったことを除いて, 二次転帰に統計学的有意差はなかった(それぞれ66.9% 50%; 絶対的リスク差 16.9%; 95%CI, 6.1%から27.7%).

Conclusions and Relevance:
 痙攣性てんかん重積を呈する小児患者ではロラゼパムでの治療はジアゼパムと比較して効果や安全性を改善させなかった. これらの所見はこの病態におけるロラゼパムの優先的な使用を支持しない.

2014年4月30日水曜日

熱性痙攣の再発は間欠的経口レベチラセタムにより減少した

熱性痙攣再発は減少するかもしれませんが, 発熱のエピソードのたびに2週間内服させるのも大変なように思えます.


Febrile seizure recurrence reduced by intermittent oral levetiracetam
Annals of Clinical and Translational Neurology 2014; 1(3): 171-9

Abstract
Objective:
 熱性痙攣(FS)は最も多い小児けいれん発作性疾患のタイプである. FSは恐らく世界中の救急外来へ受診する最も高頻度の原因の1つであるかもしれない. 我々はFS再発予防のための新たな安全で効果的な治療を特定する事が目的である.

Methods:
 FS2回以上のエピソードの既往のある小児115人をレベチラセタム(LEV)群と対照群(LEV/対照比 = 2:1)に無作為に割り付けた. 発熱が生じた際にLEV群は経口的に1週間15-30mg/kg/day 12回投与で投与した. その後2週目で完全に中止するまで徐々に投与量を減量した. 主要な効果変数は48週の経過観察中の発熱イベントに関連したけいれん発作の頻度とFSの再発率(RR)である. 二次転帰は2群の費用対効果であった.

Results:
 intention-to-treat分析ではLEV群では78人の小児が148回の発熱エピソードを経験したことが示された. 78人中11人が15回の再発を経験した. 対照群では37人が64回の発熱エピソードを経験した; 37人中19人が32回の再発を経験した. 2群間でFS RRおよびFS再発/発熱エピソードにおいて有意差が認められた. FS再発予防のためのLEV群の費用は対照群よりも低かった. 48週間の経過観察期間中, LEV群で患者1人に重度の眠気がみられた. 同じ患者とその他の患者でその他の副作用は観察されなかった.

Interpretation:
 間欠的経口LEVFS再発を効果的に予防し, 医療資源の消耗を減らすことができる.